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私の実家は遠方です。子どもが生まれてからは年に一度くらいしか帰省していません。
母は、家事が好きな人ではありませんでした。そして、物が捨てられない人です。数十年前に受け取った結婚式の引出物を保管して、子どもたちに送ってくることもあります。
極めつけは、以前住んでいた家をまだ処分していないこと。
両親は、子どもの独立を契機に、数年前に別の土地を購入し、新築の家を建てました。
しかし、旧宅の方はまだ処分していないのです。屋内に残っている荷物の片付けが終わっていないという理由で。
物を大切にしたいという気持ちはわかります。しかし、残ったものは、普段使わないもの。ガラクタばかり。むしろ、固定資産税の支払いのほうがもったいないです。
東京オリンピックが終わったら、東京ですら住宅余りが予想されます。いわんや、地方の中古住宅をや。
そして、新居の方もだんだんとガラクタが集まって「オヤシキ」になりつつあります。
兄弟の間では、たまに話題に上ります。しかし、親に断捨離を促すことは諦めています。
同居していた頃、母は長女の私に厳しく、私が何か意に沿わないことを指摘するとヒステリックに怒る人でした。叩かれたり蹴られたこともありました。
しかし、第一子が生まれてから、幼い頃の母の厳しいしつけがフラッシュバックして、つらい気持ちになります。
母のようにはなるまいという一心で、心理学、コーチング、子育て、アンガーマネジメントなどの講座、セミナーを受講したり、書籍を読み漁っています。しかし、ふとした瞬間に娘に声を荒げて叱ってしまう自分がいて、その口調が母に似ている気がして、ゾッとします。
いろいろ勉強して怒るのはよくないと知っているので、怒るのは、危ないこと、汚いことをした時だけで、その場で一言、二言ガツンと言うだけにしています。まだ娘に暴力を振るったことはありませんし、絶対にそれだけはやらないと決めています。(暴力は絶対にダメです。)
でも、そうやって意識してないと自分の怒りの感情をコントロールできないというのがそもそも嫌です。
結局、自分自身がまだ幼少期の葛藤、トラウマを克服できていないので、実家に近寄りたくないのです。
そして、片付けするように促すことは、母の心の琴線に触れることだと薄々感じております。家事が苦手な人だったので、指摘されることを嫌う筈です。断捨離なぞ持ち出そうものなら、子どもの頃のように諍いになるかもしれません。
そもそも、散らかった部屋に子どもを連れていくのも嫌です。
誤解のないよう付記しますが、もちろん、両親には、育ててくれて、学費も出してくれて、感謝しています。今の自分があるのは、親のおかげです。だからこそ、余計な波風が立つことは私からはやりたくない。
ちなみに、主人の実家とは特に紛争もありませんが、やはり物が多い家です。煙草の吸い殻の入った灰皿やライターがそこかしこに転がっており、子どもを連れて行くには危険を感じます。
昭和世代の親って、こういう片づけられない人が多いのでしょうか?
根本的に、親の人生は親のもの。親の物の行き先を決めるのは親です。
縁あって親子関係になりましたが、子どもでも親の人生に口出す権利はありません。
最近ではそうやって割り切っています。

